来年の春に向けてのホタテ秋の稚貝養殖

春の稚貝の見学をさせてもらってから早5ヶ月
夏の猛暑を越して浜では秋の稚貝養殖で賑わっています。
春とは違って、秋は早朝や昼、夕方、夜と出港時間も様々です。

提灯、または風船と言われる丸まった網を沖に吊るしておくとホタテの幼生が付着して小指の爪程の大きさになります。
これを網からほろい落として、洗いながら選別し連段といわれる籠に入れて行きます。
籠の一部屋一部屋には春の成長を見据えて140枚程づつの稚貝が入るそうです。

あまり沢山入れても貝1枚ごとの成長が妨げられるので難しいと教えて貰いました。

十数年前までは大勢の人の手があってもまだ足りないというくらいに稚貝の時期は港は人で溢れていましたが、今は機械類も多く、その半分くらいの人数で動いている印象でした。
この小さな稚貝が半年間籠の中で過ごし3センチから5センチ程の大きさに成長して、来年の春にまた籠から出されて沖に地撒きされます。
1年を通して全ての作業が繋がっているのがよくわかる仕事の一つかもしれません。

連段の籠に稚貝を入れ終えたら、再び船に乗せて沖に吊るしに行きます。
昼から何ヶ所かの場所を見学させて貰いましたが最後の出港の撮影時には外はすっかり暗くなっていました。

取材協力:沢木、畑野漁業部さん、舘山漁業部さん
雄武、平沼漁業部さん、片川漁業部さん
そして、バイトのみなさま。
お忙しい所、ありがとうございました。