思いやり、支え合う〜雄武高校ピア・サポート授業

雄武高校3年生が総合の探求の時間で町内の事業所に協力を依頼し「ピア・サポート」探求発表を行ないました。

雄武高校でのピアサポート活動は平成22年度に「高校生ステップアッププログラム」の指定調査校となる事から始まり、コミュニケーション能力の向上を目指して、校内行事で行われてきました。

探求活動を通して進路意識の向上を図ることや、探求を通して地域に関する理解を深めることを目的としている授業で、今年から総合の探求の時間を「おうむ学」として1年生から取組むことになり、昨年まで校内のイベントを中心とした探求発表でしたが、初の試みとして、様々な年齢層に合った探求を実践しようと、インターンシップなどで繋がりのある、雄愛園、若草保育所、日東建設に協力を依頼しました。

探求発表【仲間理解】

若草保育所では、高校生と子どもたちが数人のグループに分かれて、
一人目が輪郭、二人目が目というように、協力しながらテーマに沿った絵を完成させました。

高校生は説明の理解力が子どもによって違うため、ゲームの説明の仕方や、進行方向などを事前にしっかりと確認したそうです。
仲間理解グループの中村さんは「将来、高校の先生になりたいと思っているので、子どもたちとの交流も大事な経験と思って、このグループに参加しました」と教えてくれました。

探求発表【非言語コミュニケーション】

雄愛園では、言葉に頼らず、相手の表情や声色で相手の気持ちを理解することを、不機嫌そうにキャッチボールをしたり、声色を変えながら絵本の朗読をしながら、気持ちを読み取るというゲームを実践しました。

非言語コミュニケーショングループの小林さんは「緊張をしたけれど、準備したことは出来たと思います。相手が高齢者のみなさんだったので、進行する声の大きさなどをもっと考えたらよかったと反省しています。来年の3年生のためにしっかりと分析をしたいです」と、来年に続くお話を聞かせてくれました。

 

探求発表【アサーショントレーニング】

高校生が先生となって進行しながら、日東建設の皆さんが、商品の返品や、趣味じゃないものを断るなど様々なシチュエーションを例にロールプレイングを実施しながら、自己表現タイプを探りました。

アサーショングループの千田さんは「日東建設のみなさんが、とてもノリが良く、自分たちも楽しんで探求発表ができました。大人の皆さんから、大人社会について学ぶこともできました」と手応えを感じているようでした。

雄武高校総合探求は《おうむ学》として、1年生・地域探求、2年生・町外PR活動、3年生・町民の皆様に活動を広めるといった目標で進めていくそうです。