3月の海明けから、漁場造成を行い、5月29日から本操業に入ったホタテ桁引き漁
昨年度には過去最高益を記録したホタテ漁ですが、今年も昨年並みの約2万トンの水揚げを計画しています。
ホタテ漁船団の船団長、上林さんにお願いし、今年は本操業最中の船に乗船させていただきました。
早朝3:30
上林さんの第21善漁丸が元稲府漁港から出港し、漁場の沢木沖へ向かいました。
同時刻には雄武漁港からも5隻出港し、沖で10隻のホタテ船団が合流します。
漁場に到着すると、船の左右に取り付けられた【八尺】と呼ばれる鉄製の桁網を投入し、海底を約1kmほど引きます。
その後、クレーンで引き上げホタテを水揚げし、再びポイントに八尺を投入
次の引き上げまでに、甲板に広げられたホタテを・正貝・割貝・空貝・ヒトデ・石 などに素早く分類し、正貝はどんどんと船倉へ積み込みます。
1度に引き上げられる八尺のホタテの量は約1トンほどで、この作業を目標トン数が決まるまで繰り返します。
この日の目標トン数は14トン
午前8:30に、引揚作業が終了し、船いっぱいのホタテを積んで午前9:00には元稲府漁港に帰港しました。
港では加工場のトラックが並び、次々とホタテを積み込んで、加工へ向かいました。
上林船団長は「今のところ沖の漁場は安定している、時化の影響なのか、時々空貝が集中している場所も見らるけれど、歩留まりも良いようなので、この調子で計画達成できそうです」と期待を込めました。
11月まで続くホタテ漁は、雄武町の安定した水産物の一つとしてとても重要です。