地元を学ぶ雄武高校食育授業

一次産業に従事する地元の講師を迎えて、雄武高校三年生選択科目《生活教養》の授業で、地元特産品の秋鮭を使って調理実習を行いました。
講師は、地元で漁業を営むかたわら、地域貢献活動に熱心な、子ども育成会会長の四辻裕二さんが務めます。
漁業指導士、食育アドバイザーなど多方面で活躍されていて、わかりやすく解説をしてくれます。

授業の目的は、魚を捌くだけではなく、地元漁師さんから漁業のお話を聞き、地元を知るきっかけになってほしいと、昨年から数回行われている授業です。

今回の授業では、全員で魚を捌き、調理時間を長くする事にしたので、調理室に設置したモニターで学習しながら授業がすすみます。
鮭漁に従事している家庭の生徒が数名いるため、教材の鮭はお父さんたちが漁獲した魚で、4班に分かれて実習をしました。
四辻さんが部位の説明をしながら、手本を見せると、生徒たちは興味深く、真剣に話を聞いています。
軽い包丁さばきで、エラを外したり、魚をおろす四辻さんの様子を見ながら「お〜!」「すごい」と感嘆の声が上がります。

各班に分かれ、四辻さんの他に漁業を営む生徒のお母さんと、観光協会がお手伝いに入り
1、エラを外す。
2、ヒレを落とす。
3、頭を落とす。
4、腹を割き、内臓をとりだす。
5、血わたを取り除き身を洗う。
6、三枚におろす。
7、ハラスの骨を削ぐ。
8、料理にあわせて、切り身にする。
という8つの行程を一人づつ手分けをしながらこなします。

切り分けた魚は、班ごとに事前に計画していたグラタンや鮭ちゃんこ等を作って鮭料理を楽しみました。

授業を終了し、生徒たちからは
「普段魚をあまり食べないけど美味しかった」
「今まで触った事がなかったけれど、捌き方を教えてもらってよかった」
「鮭の不漁の話を聞いて、オホーツクの海も大事にしたい」
という感想をもらいました。

地元で獲れた魚を自分たちで最初から調理をして、地元の海への気持ちの変化があったようです。

次は鮭を使ったハンバーガーを作りたい!と意欲も出てきて、色んな料理のアイディアが浮かんでいるそうなので、学校祭や町のイベントで披露できるように、今後も応援していきます。

調理の様子

鮭をおろす様子