外から見た雄武町〜おためし地域おこし協力隊モニターツアー〜

野外音楽フェスでの環境対策活動をきっかけに2001年に設立し青年層のネットワーク拡大や北海道の各地域に若者のアイディアやパワーを届ける事業を展開し活動を通して若者が人生と社会を切り開いていく機会を作り出す活動をしているNPO法人ezorock

地域おこし協力隊募集や地域とのマッチング、北海道の農山漁村で役に立つ人材になることを目標とした「農山漁村コーディネーター育成プログラム」の運営など将来の北海道を担う人材育成や観光まちづくりの活動をしているLLC北海道まちづくりセンターが雄武町と企画して募集した「おためし地域おこし協力隊のモニターツアー」で2月24日からの3日間に道内各地から8名の大学生が雄武町に滞在し、自然と食と地域の様子を体感してくれました。

オリエンテーション

北見、帯広、札幌、函館から集まった大学生8名とスタッフを合わせて11名で雄武町を満喫してもらいます。

「今日から3日間、雄武町の事だけを考えてたくさんの意見を聞かせて欲しい。」とオリエンテーションで役場からの挨拶があり、自己紹介では大学の課題の一貫として参加してくれた方や、別のプログラムから声がかかって来てくれた方、中にはすでに社会人として働いている方もいます。

モニターツアー参加が決まって名前も聞いた事もなく字を見ても読めなかった「雄武町」を一生懸命リサーチして来てくれました。

ヤキドコ交流会

宿泊は中雄武の「夢の郷育村(きょういくむら)」で、夜は外灯も無く車の音もしない場所で、マイナス11℃の寒さと広がる星空の元「ヤキドコ」で交流会です。

翌日からの町内見学やワークショップに備えて雄武牛やサクラマスのチャンチャン焼き、ホタテやタコの海鮮焼きなど、雄武のうまいもんを堪能。中でも大人気だったのは昨年の秋に収穫したじゃがいもで作る「いも団子」でした。

日の出丸見学

雄武町2日目、最初のプログラムは地域の拠点、移動スーパー「ひので丸」の見学です。
荷物の積み込みから販売拠点での接客を見学し、今後の課題や継続可能なアイディアをそれぞれにワークショップで話し合う題材となりました。

雄武町観光協会見学

私共、観光協会でも普段の事業内容やイベント、風景などドローン画像や取材写真を交えて紹介させてもらいました。

ドローン体験も僅かな時間ですが楽しんで貰えました。

ワークショップ

1日、見学や体験で廻った雄武町について「よかった所」「気になったこと」「提案」など思いついた事をそれぞれに付箋に書き綴って発表していきます。 「ひので丸が思ったより品揃えが豊富で驚いた」 「食べ物がとにかく美味しい」 「風景が素晴らしい」「映えスポットがたくさんある」 「イベントに参加してみたい」 などたくさんの印象を発表してくれました。 そんな中から最終日のワークショップでは3グループに分かれてこれからの雄武町への提案を話し合います。

チームひので丸

グループはそれぞれのテーマを紙芝居方式でプレゼンしていきます。
「それは無理」「これは出来無い」などというNOがない意見交換ですので自由な発想でどんどんおもしろい提案が発表されていきます。
ひので丸の活用テーマでは「クリーニングの回収」「キャンプ場での地場産品の販売」など発表している内に新しい提案も出てきます。

チーム若者の集う町づくり

大学生ボランティアや研究者向けの宿泊プラン、首都圏からの若者が来やすい移動手段の整備、また中高生が昆布干しなど浜の仕事を手伝っている事を知って、長期休暇の大学生を利用してはどうか。など、するどく具体的に提案してくれました。

チーム海路亭

沢木の旧海路亭はキャンプ場やホテルがすぐ近くにあるなどの利点を活かせないか、野鳥を観察できるカフェとフォトコンテスト に向けてカメラマンサポートの拠点となる「TORIカフェ(鳥×撮)」がいいのでは?
と中々面白い企画で盛り上がりました。

スタッフからは「子ども達のなりたい職業《町長》がランクインする町づくり」という地元愛あふれる企画も。 雄武町役場職員も同行していたモニターツアーですが、大学生達の外から見た視点が今後どのような形で町づくりや観光に活かされていくのかが楽しみです。 今回初めての企画だった「おためし地域おこし協力隊モニターツアー」ですが 定住は難しいけれど、イベントや季節行事にボランティアとして参加してくれる学生さんが増えてくれると良いなと感じました。 名前も場所もわからなかった「雄武町」を存分に知って楽しんで「雄武町」の未来を考えてくれた3日間ではなかったかと思います。