水はどこから《雄武小学校4年生海の子学習》

雄武小学校4年生の総合的な学習「海の子」で津別町にあるNPO法人「森のこだま」の上野さんを迎えて、イナシベツの滝での森と水の学習が行われました。

イナシベツの滝へ向かう林道からはバスを降りて約20分の山道を歩きます。
途中、落ち葉の観察をしたり、川の流れを見たり、上野さんからたくさんの山の説明を受けました。
「目を閉じて静かにして色んな事を感じてみよう」
立ち止まった場所で目を閉じると音や匂いを敏感にキャッチすることができます。秋の山はワタアメのような甘い匂いがしました。
これは桂の葉が放つもので、生徒たちも「美味しそうな匂いがする!」と良い匂いの落ち葉をみんなで探しました。

他にも、集めた落ち葉の形や大きさを比べて楽しみました。

イナシベツの滝に到着
どこが水の始まりか?岩から滲み出る1滴も水の始まりだと説明を受けました。
滝から流れ落ちる水、川に注ぐ水、水はどこへ向かうのでしょうか。
イナシベツの滝を観察したあとには海へ向かいました。

滝から始まった水の流れは、雄武川に合流し、最後はオホーツク海へと流れ出ています。
ここでも目を閉じて耳や鼻の感覚を頼りにたくさんの事を感じ取ってみました。
「匂いが違う」「風の音がする」
山と海の違いが見えてきました。
川の観察でも流れの速さや、川幅なども違う事がわかりました。
上野さんは滝の水と河口の水を汲んで比べてみました。雄武町はどちらも透明で綺麗な水だとの事ですがこれが人口の多い町に行くと、色や匂いも違うそうです。

「山で見た岩から滲み出た1滴が滝になり、川になって海に流れたら水は終わりだと思う?海の水が蒸発して雲になって雨が降るのは水の始まりなの?今日はたくさんの事を観察して色んな疑問が生まれたと思います。今日のどうして?を今度はじっくりと調べて考えてみよう!」とこの日の授業は終了しました。

生徒たちも「もっと水に入ったりしてみたかった!」と、とても楽しい時間となりました。