spring

オホーツクの春は日本一遅い春です。長い間雪に閉ざされた大地が雪解けとともに姿を現し、山の雪も解け始めます。少しずつ土から木や花の芽が出てくるのが4月の上旬です。それと時を同じくして、海明けです。3月下旬の海明けとともに漁師さんたちは毛がに・ホタテ漁を始めます。それが雄武に春がやってきたという合図となります。


毛がには3月下旬から7月下旬にかけて、ホタテは海明けから11月下旬まで、漁が行われます。
特産品の毛がに等を販売する「毛がに祭り」が開催され、本格的な海の季節が始まります。

一面に広がる牧草地帯では新緑で青々と新たな息吹を感じさせ。草を食む牛は北海道ののんびりとした風景の象徴となっており、雄武町でもそのような景色がずっと広がります。

山に入ると山菜の宝庫です。雄武の山では「たけのこ」「行者ニンニク(アイヌネギ)」「うど」「ふき」「タラの芽」「ハマボウフウ」などが採取できます。町の人も春になると山に入って山菜とりをする人が多いいですが、いかんせん手付かずの自然の山です。有名なヒグマの生息地にもなっていますから、慎重に行動をしています。

4〜5月にかけては、山から海に向かって吹く非常に強い雄武町特有の風「日向風(ひかたかぜ)」と呼ばれる局地風が吹き荒れます。