誰にでも優しい観光旅行を《バリアフリー対応ノウハウ習得研修開催》

2019年に滝上町で開催された観光介助士講習を受講したことをきっかけに「雄武町でも開催したい」とホテル日の出岬や町民の皆さんに働きかけていたユニバーサルツーリズム
滝上町観光協会からの薦めもあり、北海道観光振興機構主催でホテル日の出岬を活用して10月5日6日の二日間《バリアフリーノウハウ習得研修》が企画・実施:日本UD観光協会で開催されました。

10月5日観光介助士初級講座

ユニバーサルツーリズムとは、障がいのあるなし、年齢、国籍を問わず、誰でも旅行を楽しむために進めているバリアフリー観光の事で、5日の観光介助士初級講座には町内外から40人の申し込みがあり、ホテル従業員を始め、雄武高校ボランティア部も参加してくれました。

第一部は講師に神奈川県から社会福祉士の菅野清先生をお迎えし、ご自身の家族の介助の話など体験談を交えながらの講話や、ユニバーサル観光の現状と課題、接遇などを学びました。

第二部ではどのような不便があるのかを疑似体験をするワークショップを行い、車いすで段差を乗り越える方法や、視覚障がいの方への場所の案内をしたり、観光案内をしたり旅行で求められる介助を体験しました。

10月6日入浴場におけるバリアフリー対応

翌日は入浴場におけるバリアフリーノウハウ習得研修が行われ、高齢者などが入浴時に感じる不便や不安、それに対する配慮や対応などをホテル日の出岬の貸し切り展望風呂を活用して15名が参加しました。

昨年、機械式の車椅子リフトを取り外し、幅広いお客様に対応できるようにリニューアルをした貸切浴室ですが、実際に目隠しをしたり、車椅子で利用してみると不便な部分が見えてきましたが、ほんの少しの気遣いで使いやすくなるとアドバイスしてもらい、ハード面を改修せずに出来る方法を学ぶことができました。

講習を終えて認定証を手にする参加者の皆さん

両日の講座を終えて「難しい資格だと思って緊張していたけれど、楽しく学べた。実際に車椅子に乗ったり、アイマスクをつけて案内されると、頭で考えていた不便と全く違っていた」
「中級研修もぜひ雄武町で開催してほしい。参加して知識を深めたい」
と皆さんから感想をもらいました。

雄武町では25名の観光介助士が誕生し、大変意義のある2日間になったのではないでしょうか。