海明けのホタテ漁初日

3月9日に行われたホタテ漁船下架作業

毛がに船につづいて、10隻の下架作業が完了し、出港に向けて準備をしていたホタテ漁船が16日に無事に出漁しました。

夜明け前の港、沖には一足先に出港した毛蟹の初カゴを入れる作業中の灯りも並んでいます。
暗い内からエンジンをかけて待機していたホタテ漁船団は、5:30に雄武漁港から5隻、元稲府漁港から5隻と合計10隻の船が出港し、朝日が昇る頃に沖で合流し、今季の操業が始まりました。

昨年は沖に停滞する流氷の影響で、出漁できない日や作業ができずに戻ったりしましたが、今年は沖にはまだ流氷本体がいるものの、ホタテの操業場所には影響がなかったようで、15:00に無事入港し今季初水揚げとなりました。

しばらくは漁場造成と言われる畑を耕す作業が続き、4月から始まる稚貝を地まきする場所を整えながら、取り残した貝を漁獲します。
初日は全体で約60トンのホタテを水揚げ。
船長のお話しだと「今現在は昨年の餌不足の影響で玉(貝柱)が小さいけれど、今後の餌環境に期待している」とのことです。

これから、雄武町のホタテ漁は5月末まで漁場造成を繰り返し、6月に本操業となって、日産150トン(1隻約15トン)の水揚げをして12月まで、年間1万8千トンの水揚げを目指します。
年間を通して美味しいホタテが味わえると思うと、とても楽しみです。どうか安全操業で頑張ってください!