地元食材を使って食育授業

雄武高校1年生家庭基礎教科で、24名を対象に食育授業が開かれました。
食を学ぶ授業ということで、地域の食材を使って、地元の漁師さんから直接話を聞くことができる貴重な授業です。
講師はご自身で漁業を営みながら、子ども育成会など地域貢献に熱心な四辻さんです。

モニター授業の様子

前回の3年生同様、モニターを使った授業と調理実習が行われましたが、今回は実際に生徒たちも魚を捌くのでエラの外し方も事前に学習しました。

雄武高校3年生の授業の様子

約30分のモニター授業では、鮭の生体を中心に育てる漁業のお話しや、雄武町で漁獲される鮭と、回転寿司やスーパーに並んでいるはサーモンの違いなど身近な題材がもりこまれています。
雄武町の海中飼育や、実際の定置網を上げている様子なども写真や動画で見る事ができて、皆さん興味深く見入っているようでした。
他に、魚の年齢を知る話から実際に雄武町で行われているカレイの幼魚調査の様子を見ることも出来ました。

四辻さん3枚おろしデモンストレーション

調理実習では各部位の名前や説明を聞きながら、雄武漁業協同組合が提供してくれた鮭で、四辻さんによる3枚おろしの実践を見せてもらいます。
今回、調理実習で生徒たちが捌くのも同じ大きさの鮭なので、みなさん緊張した様子で見学しています。

1年生による実習

実習は男女2組でそれぞれ一本の鮭を捌きます。
クラスメイトが見守る中、魚の向きや包丁の角度を聞きながら慎重にすすめてゆきます。
実習生徒の内、一人の男子生徒はお父さんが鮭漁をしているのですが初めての鮭料理に「ダメだ!オレ漁師になるの無理だ!」と皆を笑わせていました。
もう一人は家で魚を捌いた事はあるけれど鮭をこんなにしっかりと料理したのは初めてだったと興奮気味に教えてくれました。

3枚におろした鮭を6班で分けてムニエルと味噌汁を作りました。
班ごとに切り身の形や焼き加減も違いますが、それぞれ満足の出来のようです。
「家で食べてもこんなに美味しいと思った事ないね」と頬張る生徒たちに講師の四辻さんも嬉しそうです。

授業後には「漁師さんならではの知識をとてもわかりやすく教えてもらって良かった」「とても面白すぎました。道民やオホーツク民として日常的に食卓にのる鮭について詳しく知れて環境に感謝」など、興奮した様子の感想が高校のホームページで紹介されています。

この授業の様子は3月に苫前町、興部町とのオンライン生徒会交流で紹介することになりました。自分たちが育ち学ぶ町の自慢となる事でしょう。