「タオの雄武発見」料理でベトナムの食文化を知ろう!

12月に教育委員会主催の栄丘女性学級学習会で私にベトナム料理講師としての依頼がありました。料理は得意ではないのですが、皆さんにベトナムの食文化を少しでも紹介できるように、今回は3種の料理:ソイコック(コック草のもち米)・フーティウ(麺類)とチェー(ぜんざい)の作り方を実演しました。

「ソイコック」はコック草(母子草ーハハコグサ)の汁で白玉粉をこねて、出来上がった時、コック草の香り豊かで、「ソイコック」と名付けられています。
餡に様々な食材を混ぜ込んでいて、その中で不可欠な材料は緑豆です。食文化において日本では小豆がよく使われていれば、ベトナムでは緑豆です。栽培も盛んで、薬膳料理の食材として解熱効果もあるため、熱帯国であるベトナムにて緑豆はデザートから主食まで活用されています。

コック草は冬から春まで、ベトナムの寒い北部しか生えないため、元々北部、特にハノイで人気がある食べ物です。コック草のいい匂いと共に、もち米の粘り気、緑豆の柔らかさと豚バラの脂身、それぞれに個性的な香りを放ち、色々な食材の美味しさが一つになって、食べ応えがあるので今ではベトナム中で多くの人の一般的な朝飯や夜食として食べられて、街の屋台でもよく売られています。

 

緑豆皮なし
緑豆皮なし
ソイコックの餡
もち米つけ
もち米をつける
ベトナム食材店ー紋別市(マルカイチ水産株工場の向かい)

緑豆は普段ベトナム専用店、もしくはネット販売の楽天やアマゾンで購入できます。コック草は雄武では手に入れにくくて、代わりにほうれん草を使いました。作るのに少し手間がかかりますが、食べた人達は「おいしい」と言われたので、皆さんも作ってみたらどうでしょうか?

もう一つの主食として紹介したのは「フーティウ」です。ベトナムでの米麺と言うと、「フォー」を連想される方が多いと思いますが、本来フォーは北部ハノイが本場であり、南部ではフーティウがポピュラーで人気が高いです。一般的に生米麺で販売されるフォー、ビーフンなどに対し、フーティウは通常、半乾燥麺として販売されるため、しなやかな弾力、コシを楽しめます。

フーティウは、中国人がカンボジアで広めた麺がベトナムに持ち込まれたとされています。ベトナムには汁あり・汁なしの2種類があり、どちらも茹でたフーティウを少し香油と混ぜてから、豚肉、豚ひき肉、豚レバー、海老などの具材をたくさん載せます。さっと茹でたもやしやニラ、小ネギ、春菊、レタスなどをちぎって入れて混ぜて食べるのも特徴です。汁の味つけには、お好みにより、醤油・レモン汁・唐辛子を多少加えて食べる人も多いのです。

フーティウ
汁ありのフーティウ

デザートとしてチェー(ぜんざい)も作りました。ぜんざいと言えば、皆さんが豆を砂糖で甘く煮るものと思われるかもしれないのですが、ベトナムのチェーは甘く煮た豆類・芋類・果物や寒天など様々の具材を合わせ、また冷たいものから温かいものまで、種類も豊富です。温かいチェーは日本のぜんざいと似ている種類もあり、クラッシュアイスとシロップをかけて食べる冷たいチェーはカキ氷のような味わいです。
寒い日はやはり温かくて生姜が入るチェーは人気があるので、あまり手間が掛からなくて体を温める効果がある「さつまいもと生姜のチェー」を作りました。

さつまいもと生姜のチェー

上記の料理のレシピをこちらでご覧ください。ベトナムの料理は辛いと心配される方もいると思いますが、好みによって、調整できるので、安心して作ってみてくださいね!

実は「ベトナム料理を教える」と11月に自分のS N Sに投稿した時、「あなたが作った料理を食べてくれる人にお礼をする必要がある」と姉からメッセージがありました(´∀`*)。幸いなことに、皆さんに「おいしい〜」と言われ、私のせいでベトナム料理にトラウマを持たれなく、良かったと思います。

今後ベトナム家庭料理を作ろうと考えていますが、皆さんも参加してくれますか?多くの応援を頂ければ、近々計画を立てますので、ご意見を聞かせてくださいね!