鱒マス繁盛!〜鱒小定置網漁〜

8月27日 雄武漁港 早朝5:00
いつも情報を提供してくださる頼れる浜の親方《第32 盛運丸》四辻船長の臨場感あふれる動画投稿に感動していると「明日、マス網乗ってく?」とのお誘い。
早速、同行取材させていただきました。
初春の蟹船と違い、磯船と呼ばれる小型船での漁になります。
時速約50kmの風圧や波しぶきをダイレクトに受けながら漁場へ向かいました。

普段、国道から何気なく見えていた網の一つが偶然にも四辻さんのマス網でした。
漁場が見えてきた時に「お!いるぞ!」と指差す網にはマスの背びれが見え隠れしています。
マスの性質で渚を走る(泳ぐ)ようで、砂浜から沖へ伸びる網の先端付近は膝から太もも程の浅瀬ですがマスの姿が見えていました。
船を叩いて水路に留まっている魚を奥へと追い込み、少しづつ網をたぐると網の中は満員御礼状態です。

この日は約400尾ほどの漁獲
マスに混じって鮭も入っていました。
一言に《マス》と呼んでいますがこの時期に漁獲しているのは《カラフトマス》=《オホーツクサーモン》で8月からは一般の釣り人たちも海岸線に並んでアタリを狙う人気の魚です。
オスは産卵期には鼻先が尖って顔つきが変わり背中が大きく張る事から《セッパリ》と呼ばれる事でも知られています。
雄武町では7月から始まったマス漁は9月中旬まで続き、多い時期では23の場所に小定置網が仕掛けられます。

帰港し、引き上げようと準備をしていると「マス、持っていきな〜」といただきました。
オスとメスを並べて顔つきを比べてみました。みなさんはどちらか区別つきますか?

早速捌くと大きな卵も入っていました。
鮭の卵に比べると小ぶりですが、鱒子はバラバラにせずに漬けるのが主流だと聞きましたので早速醤油漬けを楽しみたいと思います。

同行の様子を動画編集してみました。野性味溢れる海中の様子を楽しめます。

四辻船長、ありがとうございました!