推定樹齢300年近い幌内の一本桜

GW連休明け、幌内から上幌内へ向かう途中でみごとな桜を見つけました。
以前から幌内の奥に素晴らしい一本桜があるという噂は聞いていましたが、なかなか遭遇できませんでした。
今回も途中で、それらしい風情の桜を発見したのですが、あきらめかけていたころ、行く手に想像を超えた樹影の桜が現れました。

「日本のあちこちで長く残ってきた桜というのは、その木のまわりに住む人達の心づかいで生きてきた桜なんです」(『桜守のはなし』佐野藤右衛門)…

土地の所有者を訪ねたところ、桜守に出会えました。
宮島政一さん87才、桜の命を守る桜守ともいえる愛情あふれる方でした。
老木だけに中は空洞で、枝折れの痕は消毒が必要だそうです。一本桜をとりまく牧場や野山の風光も秀逸で、秋の紅葉は幌内川とあいまって、絶景の錦絵となるそうです。
オホーツクの風景をこよなく愛(め)で慈しんでいる宮島さんの自然愛にこころ打たれました。

知る人ぞ知る幌内の一本桜、「桜をとってもいいか」と聞かれるそうですが、宮島さんは「とっては駄目だ。撮(と)ってもいいけど」と悪戯っぽく答えるそうです。

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