なぜ 北海道?

今年の3月まで富山県で仕事をしていた私が「転職して北海道に引っ越す」と言った時、元同僚とお客様から「なぜ北海道なの?」と聞かれました。また、雄武の地域おこし協力隊の面接を受けたときも同じような質問がありました。

その時、「理由がはっきり分からないけど、ただ北海道が好きだなぁ」と答えましたが、雄武に来てから、「なぜ北海道?」に対して、何となく4つの理由が見つかりました。

1つ目、美味しい食べ物

「北海道に行くと、太るぞ!」と言われました。北海道の食べ物が美味しくて、食べて食べてまた食べたくてたまらないことです。エビやカニは殻を剥くのが面倒で、海鮮にあまり興味を持っていない私でも、雄武のホタテ・毛ガニ・アサリを見ると、食べて見たくなりました。

その他、酪農も盛んなエリアのため、ソフトクリーム、ヨーグルト、バターなど新鮮な牛乳からできた製品もすごく美味しかったです。食べるのが趣味の私は本当にすぐに太ってしまうかと心配しています(涙)。ただし、寒さに負けないため、脂肪が必要かもしれませんね。

2つ目、平和で心地よいところ

高層ビルが並んで、大勢の人が集まって、車両がしょっちゅう走っているベトナムのホーチミン市や日本の東京のような都会と違って、北海道・雄武は 濃い青色の海に白波が踊って、カモメが青空を舞っている風景が目の前に見えています。それを見たとたん、自分も日頃抱えている悩みや苦しみから開放されるようになりました。

特に新型コロナウイルス感染拡大の恐れのある状況で雄武町に来たところ、そんなに心配ありませんでした。少人数の町のメリットかなぁ?(大笑)

3つ目、ベトナムの懐かしい感じを思い出す

雄武は長い海岸があり、坂も多いです。先日バスに乗車して、窓から伸びている海岸を眺めたとき、「ああ、地元のブンタウ市と一緒だ」と思いました。そして、週末に町をブラブラして、坂を登ったり下がったりして、「ダラット市みたい!自転車の移動でなくて良かった」と思いました。ただ、坂って山から下がるイメージだけれど、雄武は海辺なのに、どうして坂も多いのか不思議に思います。

4つ目、町民の努力している姿に感動

数日、観光協会局員と同行して、挨拶回りをした時に、今後の旅行業について相談したりしたら、雄武町の持続や発展のために、町民として皆さんから積極的に意見を聞かせてもらって、努力している姿を感じました。「町のことなんて、政府や役場のことで、平凡な私に関係ない」と考えず皆んなが出来ることなら自分なりに協力したい気持ちに心を打たれ、「じゃ、私も何か頑張ろう」とやる気が急に出てきました。

もちろん、どこもいい点ばかりではなく、北海道・雄武はデメリットもあります。

富山県より物価が少し高いし(特に野菜)、公共交通が不便だし、ゴミ分別が大変だし、富山県射水市ではゴミを主に3種類に分けて燃えるゴミ・燃えないゴミと資源ゴミ、汚れているプラも燃えるゴミにしています。また寒い日が多くて、雪道が危ないしという面なども少なくないです。しかしながら、誰かにとっては、田舎で寂しい町かも知れませんが、賑やかな都会を避けたいオタクの私にとっては、こちらは生活に必要な三つの要素「物事・施設・人間」が調和されていると共に、日本風ライフスタイルを色々体験できる町だと思っています。