寒さ乗り切った越冬タコ漁

ホタテの初出漁を待っていた夜明け前の雄武漁港で、毛ガニ漁の船も何やら準備を進めており日の出を待たずに出港して行きました。
冬の間にタコ箱を入れておき春の海明けに上げる「越冬タコ漁」を毛ガニ漁が始まる一足先にするとの事で箱の回収を終えると、いよいよカニ籠を投入できます!・・・が、沖にはまだ流氷本体が帯になってとどまっているので思うように回収できずにいるようです。

いつも海の情報を細かく教えてくださる、第32盛運丸の四辻船長から昨日も「沖にはまだ流氷があってカニ漁の予定がたたないんだよ」と写真や動画と一緒にメッセージが届きました。
レーダーの写真では真ん中の一本線が四辻さんの船でその左右に点在しているのが流氷になります。
動画では船の奥に厚い流氷が続いているのがわかります。

カニ漁が始まるのは待ち遠しいですが、やりとりをしていると「あと少しで元稲府(もといねっぷ)にタコあげに行くよ〜」というので早速かけつけました。

流氷がいるせいで遅れが生じているので自分の箱ではなくても回収できるものを皆んなが手分けをしているそうです。

帰港した際も各船の皆さんが手際良く道具の積み込みなどを無駄のない動きでお手伝いしていて、ただただ感心して見ていました。

地元では当たり前に食べていたタコ。よく本州の知人から「雄武のタコは特別だよ」と感動されますがオホーツクの冬を越したタコの大きさにビックリです。

水揚げが済んで、お話を伺っていると「これから雄武の港に帰るから乗ってけばいいしょ」と思いがけないお誘い。
図々しく乗り込んで、雄武漁港まで約5分の船旅を楽しませて頂きました!

船内はモニターがいっぱいで、船の周囲を見るものから水深が表示されるモニターやパソコンまで置かれていました。
何もかもが珍しくどこを撮影したら良いのかもわからずにやみくもに撮影していましたらあっという間に雄武漁港でした。

越冬タコ漁が終わればいよいよ皆さまお待ちかねの毛ガニ漁が始まります。

 

 

写真動画提供:第32盛運丸 四辻船長