ホタテ初出漁

3月7日に予定されていた海明けホタテの初出漁でしたが、迫りくる流氷に翻弄されて何度かアタックしてみたものの出戻り・・・
先日14日に1週間遅れてやっと今季初出漁、初水揚げとなりました。

海明け宣言です。

夜明け直前の前浜
薄暗い中乗組員達が出港準備をすすめています。
午前6時、朝日に見送られて出港
久しぶりの雲のない綺麗な朝日ではぐれた流氷の上にはオオワシも羽を休めていてなんとも絵になる風景でした。

この時期は5月の本操業前の「漁場造成」時期で、春のホタテの稚貝を地まきするために昨年の残りのホタテを獲って畑を耕す大切な作業を行っています。

地まきされたホタテは荒波と冷たい海にもまれ、オホーツクの栄養をたっぷりと貯えて「4年貝」として漁獲されます。

船の上では乗組員が引き上げられたホタテを選別しますが、この時期で5トン〜6トン。
本操業に入れば1日17トンのホタテを引き上げては選別を繰り返す大変な仕事です。

日も傾いた午後3時半過ぎに帰港の連絡をもらって、水揚げの様子も見に行って来ました。

初日は約50トンほどの水揚げのようでした。
岸では水産加工場のトラックが入港を待っています。
1台に8トンほどのホタテ貝を積み込み、生玉や玉冷などに加工するために持ち帰ります。
私たちが普段食べているホタテは稚貝養殖に始まり、ホタテ漁、水産加工業と繋げられて食卓へと届いています。
取材を重ねる度に、感謝することばかりです。

間もなく、毛ガニ漁も始まりますのでそちらも取材が楽しみです!
今年も安全操業で、たくさん美味しいホタテをよろしくお願いします!