ホワイト雄武、厳冬の朝

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今年の最低気温を更新した日の前夜、澄んだ月が海上に浮かんでいました。一晩で月夜の海が、氷の海に変わり、雄武漁港は閉ざされてしまいました。港の岸壁には国の天然記念物オジロワシと思われる鳥が、鋭いくちばしと眼光で流氷を睨みつけています。

流氷は海開けの豊饒をもたらしますが、海鳥たちは閉ざされた海でしのぎを削りあっています。道の駅おうむでは毎朝、雪かきに追われていますが、この日は中国からの研修生も手伝ってくれました。

研修室から日本語音読の唱和の声が響き渡ってきます。展望ホールからは、白い流氷に埋め尽くされたオホーツクの素晴らしい眺望。厳冬の白い2月は短夜(みじかよ)の夏と同じく、あっという間に過ぎてしまうかもしれません。

思い立ったら吉日、今しか見られない雄武へ、ぜひお越しください。